安くても 症例発表でしっかり使える
画質の優れたカメラを使いたい

価格を抑えて、しかも高画質にできないか?

今まで口腔内写真用のカメラについて何度か記事を書いてきましたが、
自分自身前歯の審美の症例を撮っているいる中で、

価格を抑えて、しかも高画質にできないか?
そう考えて 色々と機材の選択をしていました。

以前紹介したD7000とD7100なんかを使った機材のセットでも、ほとんどのケースに対応できるものになるとは思うのですが、もっとこだわりたいという方のために考えてみました。

僕はカメラ関係のYouTubeをやっていて
特にコスパの良いカメラやレンズについては非常に興味を持っており、知識もあります。
それを使って今回価格を抑えつつ高画質なものを考えていきました。

マツチャンネル

でたどり着いたのが今回の機材です。

カメラ :Nikon D600 or D800
レンズ :Tamron90mm F2.8 Macro
ストロボ:Meike ツインストロボ

この組み合わせです。
これについてひとつづつ解説していきます。

カメラ:Nikon D600 / D800

まず今回の機材で、最も大きく違うのは
カメラです。
中でも違うのは センサーサイズ と言われるものです。

カメラの中で最も重要なパーツでセンサーというものがありますが、
御幣を恐れず言うと、そのサイズが大きければ大きいほど画質が良くなります

良く画素数が大きいほど画質が良くなると思われている人も多いですが、
実は画素数よりもセンサーサイズの方が画質には直結しやすいです。

前回紹介したD7000やD7100というカメラはAPSCというセンサーを使ったカメラでしたが、
今回紹介するD600やD800というカメラは
フルサイズというセンサーサイズのカメラです。

面積比で、フルサイズの方がAPS-Cよりも1.7倍大きく、
用途にもよりますが、フルサイズというセンサーサイズは、プロカメラマンなどが良く使うセンサーサイズで、
画質が良くなりやすい センサーです。

それを使っているカメラを今回は紹介します。

通常フルサイズのカメラというのは
画質が良く暗い所でもノイズが乗りにくい というメリットがある一方
APS-Cよりも『大きくなり』、そして『高価になる』 というデメリットもあります。

ですが今回のD600というカメラは
フルサイズであるにもかかわらず
見た目はほとんど以前紹介したD7000というAPS-Cのカメラとほとんど同じで、そんなに大きくも重くもないです。

価格も D7100とそこまで大きく違わないので、かなりコスパも良いです。
もともとAPS-C用のレンズとフルサイズ対応のレンズはサイズ感が違うのですが、以前から紹介しているレンズは元々フルサイズ対応の高性能なものを紹介しているので、
レンズの大きさも変わらず、
これを選ぶデメリットもかなり少ないです。

そういう意味では普段からなるべく
高画質で口腔内写真を残したいという方には、
D7000ではなくこちらのD600を選んでもらう方が良いかもしれません。

D7000も素晴らしいカメラなので
一目で見てわかるような 圧倒的な差はありませんが、細部やアップで見た時に差が出てくると思います。

ちなにみ今回D800というカメラも紹介しています。
このD600とD800の違いは何かというと
細かな違いはいくつかありますが、主なのは

画素数

この違いです。

D600が2400万画素程度であるのに対し
D800は3000万画素程度の高画素機といわれる機体です。

画素機=画質 と考えられる方が多いとは思いますが
そうではなく、どこまでズームしてもデータが残っているか
の違いという部分が大きく、
正直パッと見てD600とD800の違いが分かるかというと
多分分かりません。
データ量も大きくなって、Gmailなんかで送りにくくなるので、
個人的にはそんなに高画素が必要とは思いません。

全体の写真を撮っていたものから
前歯1本の写真を取り出したいとか
そういった特殊な方法に使いたい方にはD600よりもD800の方が
良いかもしれませんが、ボディ自体もかなり大きく重くなるので
あまりお勧めしにくいです。

D7000D600D800
センサーAPS-Cフルサイズフルサイズ
画素数1600万画素2400万画素3600万画素
重量700g700g1,000g
各カメラのスペック

レンズ:Tamron90mmF2.8 Macro

つづいてのレンズですが、
これは以前紹介したものなので、多くの部分は割愛します。

ただ、レンズ自体は同じなのですが、
カメラが変わることによって レンズの特徴が変化する部分があるので
そのあたりを中心に解説します。

先ほどカメラがフルサイズなのかAPS-Cなのかという話をしました。
これによって変わるものが大きく2つあります。
それは

画質画角 です

画質に関しては先ほどお話しましたので、
ここでは画角についてお話します。

画角というのは写る範囲のことを言います。
だいたいスマホのように広い範囲が移るものを広角レンズといい
双眼鏡のように 遠くのものがすごく狭い範囲で見えるものを望遠レンズといいます。

今回使用しているレンズは 中望遠と呼ばれる
比較的狭い範囲が写るレンズです。

でその範囲を表す指標として
○○mmというのをレンズの世界では使用するのですが、
今回のレンズは90mmというものです。
この数字のことを焦点距離といいます。
ちなみにiPhoneのカメラは約28mm程度といわれています。

で、センサーが変わるとこの焦点距離も変わります。

難しい所ですが、混乱しないでくださいね

フルサイズのカメラだと
このレンズの焦点距離は90mmで使えるのですが

APS-Cのカメラ(D7000やD7100など)にこのレンズを付けると
90mm×1.5倍した数値になり 135mmという焦点距離になります。

つまりAPS-Cのカメラで使った場合
同じレンズなのにもっと望遠になるということです。

そのため同じ大きさに 口腔内写真を撮ろうとすると
D7000で撮る時よりもD600で撮る時には
近寄らないといけないということになります。

ややこしい所ですが、
こういう違いがあるというのを知っておいていただけると
少し役に立つと思います。

近くで撮れるということは
背の低い方でも無理なく撮れるし、
片手でミラーを持つ場合も無理なく操作ができるということです。
逆に言うと もっと近寄って大きく写したいときに
場面によっては ミラーにカメラのレンズが当たって
近寄れないということも生じます。

なので、人によって使いやすい焦点距離を
選択してもらえたらいいのかなと思います。

ストロボ:Meike ツインストロボ

最後はストロボの違いです。

カメラの違いも大きいですが、
口腔内写真においてはこのストロボの違いが
最も大きな違いを生じるといっても過言ではありません。

以前紹介したリングライトと ツインストロボの違いはこんな感じで

レンズの周りにリングになっているか
両サイドから光が当たる形状になっているかの違いです。

これによってリングストロボでは
全面に光が当たる 証明写真的な写真になり

ツインストロボでは
光が当たる部分と影になる部分の陰影がついて
立体感がある写真になります。

どちらが良い・悪い ではなく こういった差が生じます。

なので、全体を伝えたい口腔内5枚法などの写真には
リングストロボを
勝負ケースの症例でカッコイイ写真を撮りたいという場合には
ツインストロボをという感じで
使い分けるのがより良い結果を生んでくれると思います。

D600+Tamron90mm+ツインストロボ

上の写真はこちらのセットで撮った正面観です。

臼歯部には光が当たりませんが
正面の前歯部は非常につややかで 立体的になると思います。

黒バックを使った
前歯のみの写真では この特徴がもっと出てくれて
効果がはっきりすると思います。

注意点というか
これはマニアックなところですが、
ツインストロボ とリングストロボの違いを説明しましたが、
焦点距離が長くて 遠くから撮影すると
ツインストロボでも結局光が歯に対してサイドからではなく、
正面から当たることになり効果が半減してしまします。

このストロボを使う際には
やはりフルサイズのカメラに90mm程度の焦点距離で使うか、
APS-Cのカメラに60mm程度の焦点距離を使い(60mm×1.5で90mmとして使う)方が効果を発揮しやすいと思います。

このストロボの注意点


このストロボは立体的でいい写真になりやすい反面
欠点があり、個人的に感じるのは以下の2つ

1.電源のON OFFが面倒
2.術中写真には若干不利

電源に関しては
リングストロボがカメラ上の一つなのに対して
ツインストロボの場合、
カメラ上の本体の1つとサイドの発行する部分の2つの
電源を入れなければなりません。

そのため起動までに時間がかかり面倒です。
ただでさえ口腔内写真を撮るのは
面倒になりがちですが、それを助長するので
ここはリングストロボに大きく劣る部分と考えます

また術中写真においては
ツインストロボは左右に広がっているため
使用しているカメラの画角によっては
その広がった発光部が手に持っているミラーにあたったり
光が唇などにあたって術屋が影になったりする
そういった問題が生じます。

なのでそういった部分のやりにくさが生じるのも
リングストロボに劣る部分かなと思います。

まとめ

今回 こうしてツインストロボのD600というカメラを紹介しました。

審美にこだわる症例を作るための写真機材を探していたという方には
この機材を使ってみてはいかがでしょうか。

個人的には
D7000のセットを標準で使いながら
勝負ケースにD600のセットを
という使い方が 理想的かなと思っています。

よほど審美ケースがない場合には
ストロボだけ付け替えても良いですが、
なれていなければ 直前に結構時間を取られてしまうので
付け替えの練習をされることをオススメします。

この記事が
臨床での記録に少しでも参考になれば幸いです。

また機材選択の仕方が分からないという方には
私の方で機材を選び、マニュアルをつけて発送しますので
必要があれば 下記サイトをご覧ください。

https://kmatsushima3.thebase.in/items/36913083

よき写真が撮れることを願っています。

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