口腔内写真のレンズはどう選ぶか?

こんにちは 松島です。
兵庫で歯科医師をしています。
今日は

口腔内写真で選ぶべきレンズの焦点距離について

というテーマでお話しします。

口腔内写真を始めたいけど知識がない始めたいけど機材が高すぎるそういった悩みってあると思うんですね。で、それを解消するために僕は口腔内写真について情報を発信していってます。

その中で、ものすごく理解しにくい部分に『焦点距離』というものがあると思います。
前回オススメの機材を紹介させてもらってそれを使えば基本的に何も考えずにきれいに写真撮れるんですがさらに理解を深めるうえではこの焦点距離の理解は重要になってきます。

この動画では口腔内写真における『焦点距離』について可能な限り分かりやすくお話していこうと思います。
・一般的にどのレンズを選べばいいのか
・どのような場合にどのレンズが向いているのか
・自分に合ったレンズはどれか?
このあたりについて理解いただけると思うのでぜひ最後まで見ていただけたら嬉しいです。

このチャンネルでは、僕が歯科医師として、そしてカメラの機材系YouTuberとして、口腔内写真について研究した内容をシェアしています。歯科医師や衛生士さん向けに口腔内写真が身近になるような、【費用を抑えた機材紹介】 や 【分かりやすい設定や原理の解説】をテーマに発信していますので、そういったものに興味がある方はぜひチャンネル登録よろしくお願いします。

口腔内写真においては90mm~150mmの焦点距離をオススメ

まず結論です。基本的に口腔内写真においては90mm~150mmの焦点距離をオススメしています。その上で、口腔内5枚法の時と術中写真のような局所を撮る場合では必要な機材が少し違うので注意してください。という感じで、ではここについてお話していきます。

皆さんは焦点距離といってピンときますでしょうか?カメラを結構触っている人ならすぐにわかると思いますが、そうでない人にとっては『なにそれ??』という感じですよねぼくもカメラを始めた当初は全くよく分からなくて、1年くらいは何となく理解したつもりになって使っていました。なので、おそらく口腔内写真は撮っているけど、焦点距離については考えたことはないという人がほとんどだと思います。

焦点距離が何かわからなくても大丈夫なんですが、結構機材選びの上では重要なのでここで解説しています。

焦点距離とは?

まず一言でいうと焦点距離というのは写真で写せる範囲を決める数字です。焦点距離というのはレンズに書いてある〇〇mmという数字で表されて、僕がオススメしているレンズだとTamron90mm/macroというのがありますが、この90mmというのが焦点距離を表す数字です。

この数字が小さいほど広い範囲が撮れて、大きいほど狭い範囲が撮れる。つまり大きい数字ほど望遠鏡みたいな感じで、遠くものもがアップで撮れます。

で、実際に試してみましょうこれが50mmのレンズです。それを使って撮影するとこんな感じで撮れます。で90mmのレンズを使うと、こんな感じで撮れます。

同じ場所から撮影する場合はレンズの焦点距離が大きいほどアップに撮れるし、
焦点距離が小さいほどワイドに撮れます。

でもワイドな50mmを使ったとしても、さっきの2倍くらい近寄れば90mmで撮ったような感じに大きく写すこともできるんですよね。

そうなると、思いませんか?

え、じゃあどっちのレンズ使ってもいいんじゃない?と

それにお応えすると、実際にはそうではありません。
というのもあまり焦点距離が短いレンズだと歯に近寄らないといけないので、このレンズの先がいろんなものに当たってしまうんですよね。まだ前歯を撮るだけならいいんですが、臼歯をミラーをつかって写す場合には、レンズやストロボがミラーとか口角鈎にあたってしまう。かといって焦点距離が長いレンズだと片手でミラーをもって写真を撮る時に、遠くなりすぎて不便とか物理的に難しくなってくる。

そのために選ばれた数字が90mm~150mmくらいなんですよね。


目安としては
・口腔内5枚法には90mm~135mmくらいがベスト
・術中写真しかとらないならのであれば150mm程度がベスト
・どちらも使うのであれば、90~135mmという範囲
で選んでいただくのがいいかなと思います。


だいたいその数字になればまあ問題ないと思いますが、もっと細かく見ていきましょう。

僕が思うには女性の方には特に90mmがオススメ
オールラウンドな使用には135mmという感じです。

これは何かというと先ほど焦点距離に応じて、被写体(この場面では歯)とカメラの距離が変わるという話をしました。その中で近すぎても遠すぎてもつらいというお話をしましたが、色んなものを十分撮りつつ、比較的距離が近いというのが90mmです。これを選ぶことで、女性のように手が短い方だったり背が低い方でも十分使いやすくなります。また場合によってはレンズのサイズや重量も小さくなるのでメリット大きいです。

ぼくは180㎝くらいの身長ですが、個人的にはこのくらいの焦点距離が良いなっていう感じがしています。

そして135mmに関しては90mmよりも少し歯との距離が保てるので、 ちょっと遠めから写真が撮れる。それによって口腔内5枚法とかでも適度な距離で撮れつつ、特に術中写真において狭い範囲をミラーを使用して撮影する場合は使いやすいですね。

なので、多くの人には90mmをオススメして、細かい部分の術中写真をメインにする人には135mmくらいをオススメという感じでしています。

これでご自身の何となく選ぶべきレンズが分かったと思います!

これで完了でもいいのですが、この中でもちょっと注意点があります。
それはカメラによって焦点距離は変わるということです。

難しくなってきましたね。
でも大丈夫です。そこについて解説していきます。

カメラによって焦点距離が変わるとは?

カメラによって焦点距離が変わるって聞くと、『え、焦点距離の時点で怪しいのに、カメラによっても違うとか意味わからない』と思われると思いますが、正確に言うとカメラ内部のセンサーのサイズによって焦点距離が変わるということです。

これは何かというと、基本的に一眼レフというのはセンサーサイズがざっくりフルサイズとAPS-Cの2種類があります。

僕が紹介しているカメラで言うと、
D7000とかD7100APS-Cのセンサーを
D600とかD610フルサイズというセンサーを搭載しています。

センサーサイズによる違いはまた別の動画で解説していきますが、センサーサイズが変わるとひとまず画角が変わります。

・フルサイズのカメラの場合は、
レンズの焦点距離のそのまま

・APS-Cのカメ
そのレンズの焦点距離×1.5倍もしくは1.6倍
の焦点距離になります。

こういった口腔内写真を撮る人はだいたいCanonかNikonのどちらかを使われると思いますが、 NikonのAPS-Cのカメラなら1.5倍、Canonなら1.6倍という感じです。

APS-Cのカメラは1.5倍とざっくり覚えていただいていたらいいかなと思います。

ですので、

・フルサイズのカメラ×90mmのレンズ=90mmの焦点距離

・APS-Cのカメラ×90mmのレンズ=135mm相当の焦点距離

になるということです。

なのでもしもAPS-Cのカメラを使用して90mmの画角を得たい場合は、60mmのマクロレンズを手に入れた方が良いということになります。

なので、この辺についてはちゃんと確認しておいてください。
また注意点として、フルサイズ対応のレンズであればフルサイズのカメラでもAPS-Cのカメラでも使用できますが、APS-C専用のレンズというのもあって、軽くてコンパクトな代わりにフルサイズで使うと周りが黒くなる ケラレ というものが生じるのでそこはご注意ください。

焦点距離の違いによってもう少し細かい違いが生じたりもしますが、そこはマニアックな部分なので必要があれば今後の動画で補足しますので、もし気になる方がいましたらコメントください。

ということで今日は口腔内写真におけるレンズの焦点距離についてお話しました。ややこしい部分ですが、ここをちゃんと設定できれば非常に機材を使いこなしやすい部分なので参考になれば嬉しいです。

今日の動画が役に立った 良かったという方は是非高評価と チャンネル登録 よろしくお願いいたします。

このチャンネルでは口腔内写真の機材や設定についてお話していきますので、そういったものを学んでいきたい方は是非次の動画でお会いしましょう。
では今日はこれで終わります。

投稿者: Nostalgista Matsushima

兵庫県在住 Hyogo Photo Cercle 主催 YouTube”マツチャンネル Camera Planner” 歯科医師

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