【口腔内写真】機材

アイスペシャルをお持ちの先生が追加するべき口腔内写真用機材

こんにちは松島です
兵庫県で歯科医師しています

本日はアイスペシャルを使用中の先生が、
もう少しキレイに口腔内写真を撮りたいという場合に、追加するべき機材についてお話していこうと思います。

僕自身はカメラがものすごく好きで、カメラ関係のYouTubeとかをやるくらいなので、やっぱり一眼レフを使って可能な限り高画質で撮りたいなと思っています。

でも実際以前、アイスペシャルで撮った写真を見たところ画質は十分だし、すごく良いなと思いました。

なので今回の記事では

1.アイスペシャルと一眼レフでの写真の違い
2.アイスペシャルに追加するのがオススメの口腔内写真用機材

この2つについてお話していこうと思っています。

記録はアイスペシャルで十分。
こだわった症例にはツインストロボをつけた一眼レフを使おう

アイスペシャルの画質というのはすごく高いレベルにあるので、正直なところ、ちゃんと映っていればいいというケースにおいてはこのカメラが軽くて、簡単で、すごく良いんじゃないかなと思います。

でももちろん画質的な限界もあると思うので、こだわったケースにおいては一眼レフを使用する方がいいかなと個人的には思うので、そこについて解説していきます。

アイスペシャルと一眼レフの違い

まずこのカメラの種類に関して、どのように違いがあるかというのを説明していきます。

簡単に表すためにカメラの重要な項目を比較する表で示します。

アイスペシャル一眼レフ
カメラの種類コンパクトカメラ一眼レフ(ミラーレスも含む)
センサーサイズ1/1.7inchAPS-C or フルサイズ
操作オート主体オート/マニュアル
画質良好非常に良好
被写界深度深い(全体にピント合わせる)浅くできる(ボケを作れる)
アイスペシャルと一眼レフの違いを示した表

これが主な違いになると思います。

アイスペシャルはコンパクトカメラの派生形で、一眼レフはレンズ交換式のカメラです。

一番大きな違いがセンサーサイズの違いです。

センサーサイズと画質の違い

センサーというのはレンズで取り込んで映像を読み込んで写真にする上で、ものすごく重要なパーツで、このセンサーのサイズ年式によって画質の良し悪しが決まるといっても過言ではありません

語弊を恐れずに言えば、センサーが大きいほど画質が良い。ざっくりそう考えていただいて間違いないと思います。

だいたいの一眼レフカメラのセンサーはアイスペシャルのセンサーよりも面積比で言うと5倍以上大きいものです。

なので、こういった部分で画質に影響がみられます。

画質の傾向で言うと、アイスペシャルの写真は少しデジタル感のあるコントラストの強いやや押しの強い写真になりやすく、一眼レフの写真ではグラデーションが滑らかで、繊細で上品な写真になりやすいです。

操作感の違い

アイスペシャルはデジタルズームやピント操作を内部のメカで行うのに対して、一眼レフの場合はレンズを交換したり、ピントリングを回すような操作で行います。

そのため、一眼レフは慣れるのに時間がかかる、機材選びが難しいという側面がありますが、慣れたり、一度機材をそろえてしまえば、直感的に操作できて、場合によっては早いというメリットがあります。

ただ、アイスペシャルの利点にセンサーのサイズが小さいために、写真がボケにくいというのがあるので、慣れていない先生や衛生士さんが使う上で、失敗写真はアイスペシャルの方が少ない可能性があります。

ただ逆にボケ感のある立体感のある写真は一眼レフに分があります。

今まで書いたことをまとめてみます

一眼レフのメリット・デメリット

〇 より高画質な写真を撮りやすい
〇 症例写真でボケを生かした立体感な表現ができる。
〇 機材を付け替えることができるので、思うような写真に近づけていける。
〇 慣れれば操作が速くて簡単。
✕ 機材が大きく 重くなりやすい
✕ 設定する機材が多い
✕ 設定する項目が多い
✕ ボケた失敗写真が生じるリスクがある。

アイスペシャルのメリット・デメリット

〇 小型軽量
〇 操作が簡単で扱いやすい
〇 ぼけにくいので写真の失敗が少ない
〇 特殊な便利機能が使える
✕ 画質がやや悪い
✕ 操作がオート任せなので、思った通りに行かないことがある
✕ 付属するストロボなどの機材を変更したりできない
✕ 動作がややモッタリしている

アイスペシャルに追加するべき機材

では上記の点を踏まえたうえで、どのような機材を追加するのがオススメなのが

症例写真をより本格的に撮るための機材=ツインストロボをつけた一眼レフ

という形になると思います。

というのも普段使いの患者さんへの説明レベルであれば、アイスペシャルの画質というのは十分で、きちんと伝わるレベルを十分に満たしてくれているので、記録はアイスペシャル症例発表用には一眼レフというすみわけをするのが、最もコストパフォーマンスやワークフローのシンプルさが最大化できるかなと思っています。

そうなってくると、中途半端な性能のカメラを買い足すくらいなら、結果的に効果を実感できるほどの性能差はなくなる危険性があるので、今回はなるべく良い仕上がりになるような製品を紹介します。

今回紹介するセットを使用して実際に撮った口腔内6枚法の写真を載せます。

これで性能差が感じられるようなら追加されることをオススメしますし、そうでもなければ、そのままアイスペシャルを使用される方が良いかもしれません。

こちらのカメラのセットは以前の記事で紹介しているカメラですが、

カメラ Nikon Z50
レンズ 60mmf2.8
ストロボ MF12+バウンサー

このセットです。

リングストロボのモデルは便利ですが、仕上がりがアイスペシャルに近いので、今回の場合はこのツインストロボを使用した機材を利用していただける方が、差別化できていいんじゃないかなと思うので、もし良かったら参考にしてみてください。

上記カメラのセットについては下記ページでまとめていますので、ご覧ください。

ということで、今回はアイスペシャルと一眼レフの違いについて紹介しました。

少しでも口腔内写真に興味を持つ方が増えたらいいなと思っています。

不明な点はいつでもお問い合わせください。

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  • この記事を書いた人

matsu7s

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