【口腔内写真】機材

【海外風】症例写真をよりキレイに撮る方法

こんにちは松島です。
兵庫県で歯科医師をしています。

みなさんは今口腔内写真をどのような機材を使用して撮影されていますでしょうか?

過去に僕は色んな口腔内写真撮影用のセットを紹介したり、販売したりさせていただいているんですが、多くの方は簡単で便利なリングストロボというものを使用していただいております。

実際リングストロボを使用しても、記録写真としては十分で特に不自由は感じないと思うのですが、やはり数を撮っているうちに画質にこだわりたくなってくると別の機材が必要になってきます。

それがツインストロボです。

このツインストロボを使用して、さらにこだわった設定や設置をすることによって、さらなる高画質を得る事ができますので、それについて解説していこうと思います。

ツインストロボで高画質を得るための設置方法

今回はツインストロボの高画質を得るための設置方法というテーマですが、これからの説明は僕が今使用しているツインストロボ【GodoxのMF12 】という無線式のツインストロボとそれを光らせる発信機にGodox XPro-Nというものベースに解説します。

この機材のセットは今あるツインストロボの中で比較的安く、それでいて拡張性や利便性に優れている機材なので使用しております。
※このGodoxの製品であることが後半の応用編につながってきます。

基本的にはこのストロボでなくても今お持ちのツインストロボを使用して高画質を得られますが、もしも今お持ちでない方はこちらのツインストロボが非常におすすめなのでこのセットを揃えていただくことをオススメします。

この機材の組み立て方法と設定方法は以前の記事で紹介していますので、気になる方はそちらをご覧ください。

方法①:付属のディフューザーを使用する

このストロボは付属のディフューザーがついていて、これがすごく良いことに内側に光を拡散する設計になっています。

で、これを上の写真のようにあえて並行〜外側に向けて使うとかなり光が柔らかくなり、前歯部の審美ケースで使用できるような雰囲気の写真が撮れます。

内側を向けた時と比べて前歯部に当たる強い光がなくなり、光のハレーションも少なく色や形態を確認しやすい写真になります。

この場合ストロボもコンパクトで使い勝手がいいかと思います。

方法②:別売りのバウンサーを手に入れて使用する

そして今回はもう一つ、このツインストロボの設置方法にバリエーションを紹介します。

その方法がこちらです。

ツインストロボにバウンサーを装着する方法です。

バウンサーを使用すると先ほどよりも光の当たり方がキレイになり、より上質な写真が撮れるようになります。

こちらの機材を使用して撮った写真がこちら

前歯部のハレーションが少なく、非常に細かい歯肉や歯質のディテールが見える写真になりました。

さきほどのツインストロボ+ディフィーザーの写真と比較しても明らかです。

サイズがだいぶ大きくなるので扱いにくくなりますが、画質にこだわりたい先生はぜひ試してみてください^^

ツインストロボを使用したカメラ機材はこちら

このような感じで同じ機材を使用しても、その応用方法や設定の微調整によって仕上がりが変わってきます。こちらの方が良いという絶対的な答えはありませんが、ご自身の望む結果を出してくれる機材をどのように選択していくかが重要になると思います。

ツインストロボを顔貌写真に応用する方法

続いてはこのツインストロボの機材を用いて顔貌写真に応用させる内容です。

これはツインストロボと直接関係ある内容ではないのですが、先ほどツインストロボを光らすために使用した発信機を使用して、高画質に顔貌写真を撮る方法を紹介します。

通常歯科医院で顔貌写真を撮る際にはこういったストロボを使用します。
クリップオンストロボという比較的コンパクトで安いストロボです。

ただ当院では顔貌写真を撮る際にこういった機材を使用しています。

モノブロックストロボといってすごく大きな光を出す機材です。

電源コンセントから電源供給するので電池切れの心配もないですし、
非常にキレイで強い光を発してくれるので、かなり写顔貌写真のクオリティが上がります

このストロボで撮った顔貌写真がこちら。
非常にやさしいきれいな光を与えてくれるので、高画質な写真になります。

モノブロックストロボは
ストロボ発信機と同期させて使用する

この機材は無線で光らせるのですが、先ほどのツインストロボに使用したストロボ発信機の信号を拾って発光できます。

そのため、口腔内写真に使ったカメラをそのまま顔貌写真撮影用に使用できるというメリットもあり、顔貌写真のたびに機材を変えて撮るという煩わしさもなく、機材の追加投資の必要もありません。

使う際には最初の設定が若干ややこしいかもしれませんが、
初期設定を一度行ってしまえば非常に使い勝手が良いので、僕自身重宝しています。

大きいから高いんだろうと思われがちですが、意外と1万円ちょっとで購入できるのでクリップオンストロボを購入するのとあまり変わりません。

顔貌写真にこだわりたいという先生は気軽に試していただけたらと思います。

顔貌写真用のストロボに関してはこちらで詳しくまとめています。

直接的な意味でツインストロボを顔貌写真に活かすわけではありませんが、けっこう便利に口腔内写真と顔貌写真をシームレスに撮影することができるので、こだわりのある先生にはかなり良い機材になるのではないかと思います。

以上が口腔内写真と顔貌写真におけるツインストロボの応用でした。

この記事が参考になれば幸いです。
健やかにお過ごしください。
松島でした。

今回紹介した機材

  • この記事を書いた人

matsu7s

歯科医師&カメラマニア YouTube”マツチャンネル 歯科医師向けカメラ機材紹介

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