口腔内写真カメラセット

デンタルズームレンズ解説【購入者限定】

この度は口腔内写真カメラセット【ミラーレス】もしくは【最高画質追求】をご購入いただきありがとうございます。

この度新しいシステムとしてこの機材を導入したので、そのレンズの使用方法を少し説明させてください。

このレンズの概要

今回お届けするレンズは通常の既製品ではなく、既製品を組み合わせたカスタム品となっております。

歯科用に最適化して設定をしております。

それに伴いメリットとデメリットが発生します。

使用した限りではメリットが大きいですが、デメリットもあるのでご使用前にご確認いただけますと幸いです。

このレンズのメリット

焦点距離が選べる
→口腔内5枚法でも局所撮影でも使いやすい

手ぶれ補正がある
→構図の安定に便利

最新のレンズなので、画質も良好

○レンズ重量が比較的軽い

このレンズのデメリット

規格写真がやや撮りにくい
 →撮影倍率が表示されないので、工夫が必要

歯以外を撮る時にはアダプターを外す必要がある。

以上のような
メリットとデメリットがあります。

特に焦点距離が自在に変えられるメリットは大きいと思います

ひとまずこれさえあれば使い方を変えるだけで、様々な用途の方にも最適化できます。

ではこれから、このレンズの使い方の解説をしていこうと思います。

このレンズの使い方

5枚法で撮影する際

このレンズのズームリングを回して70mmに合わせてください。

そして、AF(オートフォーカス)もしくはMF(マニュアルフォーカス)で撮影していきます。

AFで使用する場合(簡単)

1.画面のフォーカス設定がAF-Sになっていくことを確認してください

2.合わせたい被写体にシャッターボタン半押しでフォーカスを合わせます。

3.シャッターボタンを押し込んでシャッターを切って写真を撮ります。

以上

MFで使用する場合(規格性重視)

1. 画面のフォーカス設定をAF-Sにします。

2. 1枚目の写真を撮りたいサイズ感で撮影します。
(マニュアルに僕が口腔内5枚法にて使用する距離感を示したフォーカスアシストを添付しています。)

3. カメラを前後させながら、ピントの合う位置を探ります。

4. ピントが合ったところはフォーカスマークが黄緑色に変わります▽

ピントが合っている周囲は画面が青くなるような設定をしています(ピーキング機能)

5. ピントが合ったらシャッターボタンを押してシャッターを切ります。

以上のような方法で写真を撮ります。

僕はその上で、焦点距離とピント位置が移動しないようにレンズのこの辺りにテープを貼って固定しています。

局所・術中写真を撮る際

ズームリングを回して105mmのところに合わせます。

ストロボはリングストロボ、もしくはツインストロボの場合はバウンサーを外して、カップディフューザーを装着することをオススメします。

その上で、以下の手順で撮影を行います。

  1. 任意の位置に一度AFでピントを合わせて撮影する。
  2. 2枚目以降はMFに切り替えて、1枚目の写真と同じ位置の規格化したサイズ感で写真を撮っていく。

毎回AFで撮影して行ってももちろんいいのですが、1枚目に決めた構図と明るさで連続写真を撮って行った方が術前術後の変化がわかりやすく、後から資料として見やすいものになりやすいと思います。

そのためオススメの方法は以上のような方法になります。

顔貌写真を撮る際

このレンズでも顔貌写真の撮影に使用することができます。

ただし、特殊なアダプターをカメラとボディの間に挟んでいるのでそのままでは難しいです。

アダプターを外してから使用しましょう。

方法は下記の通り▽

  1. 一度ボディからアダプターごとレンズを外す。

2. レンズからアダプターを外す。

3. レンズ単体をボディに付け直す

4. 診療室の広さに応じた焦点距離で顔貌撮影を行う。

【顔貌写真の設定】

  • f 5.6-8
  • ss 1/200
  • ISO 100−1000程度

ストロボ : 顔貌写真用にクリップオンストロボを使用することをオススメ

以上のようにしていただくことで、口腔内写真の5枚方から術中写真や、顔貌写真までこのレンズ1本で行う事ができると思います^^

このレンズを使用して撮った写真

50mmツインストロボバウンサー▽

70mmツインストロボ カップディフューザー▽

70mm リングストロボ(KF-150)▽

  • この記事を書いた人

matsu7s

歯科医師&カメラマニア YouTube”マツチャンネル 歯科医師向けカメラ機材紹介

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