【口腔内写真】機材

Nikon Z30 を口腔内写真で使用する

こんにちは松島です
兵庫県で歯科医師しています^^

今日は最近でた新しいNikonのミラーレスカメラ Z30を口腔内写真目線でお話ししていこうと思います。

僕は普段Nikonのカメラを使用して、口腔内写真の機材を紹介しているのですが、そのNikonからこの8月に新しいミラーレスカメラが登場しました。

その名も Nikon Z30

僕はクリニックでNikon Z50というカメラを使用してるのですが、このZ30というカメラはそれと近いグレードのカメラです。

今回はそのカメラについて紹介しつつ、口腔内写真での有用性について解説していこうと思います。

Nikon Z30の概要について

Nikon Z30はNikonのAPS-Cミラーレスカメラ

まずこのカメラの簡単な概要について説明していきます。

NikonのカメラはZというものがミラーレスを表しており、

Z5.Z6.Z7.Z9というZの次に続く数字が1桁の数字のカメラがフルサイズセンサーのカメラ

Z30.Z50というZの次に2桁の数字がつくものがAPS-Cという少し小型のセンサーを使ったカメラという感じになっています。(Zfcという別のコンセプトのAPS-Cカメラもあります)

今回のZ30はNikonのミラーレスカメラにおいて、最もグレードが低く、価格の安いカメラという位置付けです。

ではこのZ30はNikonのミラーレスで最も性能の劣ったカメラかというと、実際にはそういう訳ではありません。

Z30はZ50を最新のUIで作り替えた 動画撮影に向いたカメラ

というのもZ30というのは、基本性能はZ50というカメラの性能を引き継いでおり、新しい操作感や、端子類などを搭載したカメラになっております。

最も大きな違いはEVFというカメラのファインダーに当たる部分がZ30では無くなっており、その分Z50よりも小型軽量になっていて、背面液晶もバリアングル液晶と言われる自由自在に角度を変えられる液晶を搭載しております。

そのためZ50よりもVlogと言われる手軽な動画撮影を行いやすくなっているモデルです。

また細かい違いですが、Z50は接続がUSB-Type Bと言われる形式で、現在なかなか使いにくい端子を使用しているのに対して、

Z30はUSB-Type Cという現在最も多く使われているUSBケーブルが使用できるのに加えて、充電しながらカメラを操作できるUSB給電というものにも対応しているので、スマホで使用される方も多いモバイルバッテリーを共有して使いやすい設計になっています。

また、背面の操作感も変わっており、Z50よりも物理ボタンで操作しやすいような設計になって、非常に使いやすさも向上しています。

そのため最も安い価格で出てきたカメラではあるものの、非常に満足度の高い製品に仕上がっているのではないかと思います^^

Z30は口腔内写真に使えるのか?

では続いて、この Nikon Z30 は口腔内写真に使用できるのか?というところなのですが、

結論として、口腔内写真に使用するのは十分可能 だと僕は思いますし、今後仕事におけるメインカメラをこちらに変えていこうかなと思っているほどです。

その理由を解説していきます。

Z30を使うメリット1|サイズ感

まずZ30を使用していく大きな理由がこちらで、とにかくこの手のカメラの中で最も小型で軽量というところです。

口腔内写真を撮っていく上で最も気になるポイントが【機材の重量】だと思いますが、その点Z30はかなり小型軽量です。

一眼レフの同クラスのカメラと比べるとすごく軽いし、小さい、それでいてグリップはしっかりしているので非常に持ちやすいのでこれは非常に大きなメリットになります。

EVFがないことで、Z50と比較してすごくスッキリするので、その辺りも好印象です。

先生方が使われる際にもメリットになりますが、スタッフさんが使用する場面においてはより価値ある部分かと思います。

Z30を使うメリット2|顔貌写真を撮りやすい

これはZ30の特徴というよりは、ミラーレスカメラ全般の特徴にはなりますが、こういうカメラは顔貌写真を撮るのにも非常に向いているカメラになります。

というのも顔貌写真というか人物の写真というのは、人の瞳にピントが合っていることが重要なのですが、今までの一眼レフだとややテクニックを必要とするものでした。

でもこのミラーレスカメラであれば、『瞳オートフォーカス』という機能があり、それを使用したら、カメラが勝手に患者さんの瞳を見つけてピントを合わせてくれて、撮影者が行うのはいい感じの構図でシャッターを押すだけというものになります。

一眼レフでのピント合わせよりも精度が高く、また誰が撮っても成功しやすいというメリットがあるので、先生がただけではなく新人のスタッフさんが撮っても簡単に撮影することができるというメリットがあります。

Z30を使うメリット3|動画を撮りやすい

これは直接口腔内写真に関係ないかもしれませんが、動画撮影機能です。

現在ではクリニックでYouTubeチャンネル作られたり、患者さん向けに説明用の動画を自分で撮られる先生も比較的少なくないのではないかと思いますが、そういう場面においてこのZ30は非常に使いやすいカメラになると思います。

というのもこのカメラはバリアングル液晶で自撮りがしやすく、またカメラ本体のマイクも結構いいものが使用されているので、かなり手軽に動画撮影を行うことができます。

液晶画面が自分の方を向くのでYouTube動画も撮影しやすい

今までは動画を作るとなるとプロを呼んでしっかりしたものを作成するか、スマホで気軽に録るというのがスタンダードだったと思いますが、その中間の比較的クオリティの高い動画をこういうカメラを使用して撮影することができる時代になってきました。

なので、このカメラ1台で口腔内写真も撮れる、顔貌写真も撮れる。動画も撮れる。となると非常にコストパフォーマンスに優れた機材になるのではないかと思います💡

Z30を使うデメリット|ファインダーがない

ここまではメリットを解説してきていましたが、Z50ではなくZ30を使う唯一感じたデメリットを紹介していこうと思います。

今回このZ30というカメラは最初に説明した通り、EVFと言われるファインダーのないカメラとなっております。

そのためZ50ではできていたファインダーを覗き込んでの写真撮影ができないのが欠点と言えます。

Z30ではZ50にあったファインダーがなくなっている

一眼レフ時代からカメラを使用してきている先生にはこの辺が大きな欠点になるのではないでしょうか?

ファインダーを除くことで構図の安定にもつながったりすので、この部分が気になる先生もいらっしゃると思います。どうしてもここが気になる先生にはZ30はオススメしにくいポイントです。

ただし、僕がこの1年Z50で口腔内写真を撮ってきて思うのは、口腔内写真においてミラーレスを使う場合はファインダーは必要ないということです。

最初は僕もZ50でファインダーを覗いて撮影していましたが、今では100%背面液晶を見て撮影しています。

スタッフはむしろ最初からファインダーを使用することは一切なく、真似をしたところそちらの方が撮りやすいと思ったからです。

もちろんZ50であればファインダーも使えるので、そこにメリットを感じる方はZ50を選んでいただいた方がいいですし、それ以外の部分のメリットを感じられる方はZ30の方を選ばれるのがいいかなと思います💡

使いやすい方を選んでいただけたらと思います^^

Z30を口腔内写真に使っていくためのセッティング

最後はNikon Z30を最適に使っていただくためのセッティングですが、これに関しては下記ページに情報をまとめております。

Z50をそのままZ30に変えていただくだけでいいかと思いますので、リングストロボで使用する、ツインストロボで使用していくのに合わせてご希望のものを見ていただけたらと思います。

リングストロボで使用したい先生向け

ツインストロボで使用していきたい先生向け

もしもZ30のセットでこちらの製品をご希望の先生は公式LINE等でお申し付けいただけますと、それぞれの製品+1万円でZ30のセットに変更できますのでご連絡ください。

  • この記事を書いた人

matsu7s

歯科医師&カメラマニア YouTube”マツチャンネル 歯科医師向けカメラ機材紹介

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